阪神藤浪、リーグNo.1右腕への課題 “抜け球“減少がもたらす相乗効果とは
“抜け球”の減少がもたらす相乗効果
「投げている球はメジャーでも通用するだけに、どれだけ球数を減らすことができるか。抜け球が減ると、無駄なフォアボールが減るというところにもつながってくるので、防御率も良くなるでしょうし、勝ち星も増えてくるでしょう」
2015年、両リーグワーストの88与四球、11与死球、セ・リーグワーストの8暴投を記録した右腕だけに、走者を出すのを未然に防ぐことで、さらなる成績の向上が期待できると野口氏は指摘する。
「抜ける球がなくなったら、間違いなくすごいピッチャーですよ。無駄な球がありながらも、完投ができるんですから、もっと楽に完投できるはずなんです。そうすると、次の登板の影響もまた少なくなるでしょう。そうやってどんどんいい風に回っていく」
まだまだ粗削りな部分がありながらも、両リーグトップの完投数を誇った21歳。課題を改善できれば、ずば抜けた成績を残す可能性を秘めている。
リーグNo.1のスケールの大きさを持つ右腕は、その素材をさらに活かすべく、安定した投球を身につけることができるか。昨年の成績も申し分ないが、今年は突き抜けた存在へと駆け上がる1年にしたいところだ。
※データはスタッツジャパン提供。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count