SB武田は今年も輝けるか 直球&カーブに続く第3、第4の球種が飛躍の鍵に
直球でもカーブでもない、打者の意表を突いた球種とは
「真っすぐ、カーブがいいだけに、スライダーという球種がキーになるピッチャーでしょうね」
データのうちで最も被打率が低い1割4分7厘を記録したこの球種も、貴重な“決め球”になっていたと分析した。
「真っ直ぐ、カーブのどちらかという意識の中でスライダーが来ると、打者も意表を突かれてしまいます。慌てて出したバットでセカンドゴロ、ショートゴロになったり、頭にない球種だけに見逃し三振になってしまうのではないでしょうか」
持ち味である150キロに迫るストレート、そしてカーブに打者のマークが集まるだけに、スライダーへの対応が難しくなっていると指摘。昨季も有効だったことはデータが証明しているだけに、野口氏は「スライダーの使い方は、昨年1年かけて『こういう感じでいけば通用する』というのを覚えたでしょう。そこにフォーク系が混ざってくると、さらにワンステップ上がってくるんじゃないですかね」と、右腕の新シーズンを展望した。
2016年は各球団の警戒が強まることが予想されるが、持ち前の速球とカーブ、そしてスライダーを含めた第3、第4の球種を磨き上げ、さらなる成績アップを達成できるのか。若き右腕の5年目のシーズンが楽しみだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count