グリフィー氏、満票逃すも史上最多得票で殿堂入り 「信じられない」
非の打ち所のない成績と明るい人柄、最多得票に「まさか記録を破るとは」
1988年から2010年まで、23年の現役生活を送ったグリフィー氏は、史上6位となる通算630本塁打、2781安打、打率2割8分4厘、長打率5割3分8厘、オールスターには11年連続を含む通算13度選出、マリナーズ時代の1997年にはMVPを獲得。ワールドシリーズ優勝こそ果たせなかったが、非の打ち所のない個人成績を誇り、さらには明るいキャラクターでファンからもチームメイトからも愛される人物だった。
薬物疑惑に巻き込まれることもなかったグリフィー氏ならば史上初の満票選出があるかと思われたが、結果は満票440票に3票足りない437票を獲得。それでも得票率は99・3パーセントで、1992年に記録したトム・シーバー氏の98・8パーセントを抜いて、史上最高得票率を樹立した。
選出の知らせを受けたグリフィー氏は「まさか記録を破るとは思わなかった。何よりもショックが大きいよ。こんな光栄にあずかれるなんて信じられない。選出されるだけでも誇りなのに。殿堂入りすることがいかに難しいことか、一緒にプレーした仲間の中でも選出の知らせを受けることがない選手が何人いることか。今日は本当にいい気分だよ」と公式サイトでコメントしている。
生出演したMLBネットワークの番組では「デビューした時は、ただ野球をプレーすることしか考えていなかったよ」と、現役時代よりややふくよかになった顔をほころばせた。