グリフィー氏、満票逃すも史上最多得票で殿堂入り 「信じられない」
攻撃力ある捕手として名を刻んだピアザ氏「言葉にならない」
4年目にして選出されたピアザ氏は、ドジャース時代に野茂英雄氏の女房役として、日本でも一躍有名人となった。得票率83パーセントで文句なしの選出となった。
ドジャース、マーリンズ、メッツ、パドレス、アスレチックスと渡り歩いた16年間に及ぶ現役生活では、通算427本塁打、打率3割8厘を記録。捕手として史上最多となる396本塁打を放ち、ジョニー・ベンチ氏、ゲリー・カーター氏、カールトン・フィスク氏、ヨギ・ベラ氏らと並び、史上に残る攻撃力のある捕手として名を刻むことになった。
同じくMLBネットワークの番組に電話出演したピアザ氏は「キャリアの中で特別に思い出される瞬間があるわけじゃない。スプリングトレーニング、教育リーグ、ルーキーリーグ、マイナーリーグ、そしてメジャーの各球団で過ごした日々や、チームメイト、監督、コーチの顔が走馬燈に浮かんでくる。言葉にならないとは、まさにこういうことなんだろう」と感慨深げに話した。
1990年代、そして2000年代のメジャーリーグを盛り上げた2人は、7月22から25日にニューヨーク州クーパーズタウンで行われる式典で、正式な殿堂入りを果たす。
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佐藤直子●文 text by Naoko Sato
佐藤直子 プロフィール
群馬県出身。横浜国立大学教育学部卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2004年にフリーとなり渡米。以来、メジャーリーグを中心に取材活動を続ける。2006年から日刊スポーツ通信員。その他、趣味がこうじてプロレス関連の翻訳にも携わる。翻訳書に「リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン」、「ストーンコールド・トゥルース」(ともにエンターブレイン)などがある。