156キロ右腕、ダル絶賛右腕、高校NO1左腕…今秋のドラ1候補はこの12選手
驚異の身体能力誇る横浜・藤平、「バンビ2世」は打も魅力
○横浜・藤平尚真 投手/右投右打
西が寺島なら、東は藤平だ。数々の大投手が背負ったエースナンバーを継承した剛腕は、背番号1の先輩である松坂大輔(現・ソフトバンク)が高3夏の甲子園で出した151キロをすでにマーク。中学時代は走り高跳びでジュニア五輪優勝を果たした驚異の身体能力を誇る。寺島と同様、県内には東海大相模という存在がいるだけに難敵を破ることも飛躍の鍵になりそう。
○創志学園・高田萌生 投手/右投右打
快速球なら岡山の怪腕も負けてない。最速150キロ右腕の代名詞となっているのが、松坂大輔を彷彿とさせる投球フォーム。すでにメディアから「松坂2世」の枕詞を付けられていることからも、注目度の高さが伺える。直球主体の投球で、まだ粗削りな面もあるが、かえってそれが無限のノビしろを感じさせる。
○敦賀気比・山崎颯一郎 投手/右投右打
スケール感という点では、この男がNO1だろう。188センチ、80キロ。最速は144キロながら、ツボにハマった時の投球が恐ろしく、昨春の練習試合・兵庫商戦で6回パーフェクト、10者連続を含む16三振を奪った快投はスカウト陣の間で評判になったほど。ただ、投球の安定性に物足りなさがあり、この冬の頑張り次第で評価も変わってくるはずだ。
○東邦・藤嶋健人 投手・外野手/右投右打
1年夏の甲子園に出場し、「バンビ2世」と騒がれた146キロ右腕も注目の一人だ。当時は投手として注目を浴びていたが、昨秋の明治神宮大会は超特大アーチを2打席連発放つなど、プロのスカウト陣は打者としても高く評価。すでに高校通算本塁打は37本を数えており、投球、打撃ともに飛躍が楽しみな存在だ。
今回は投手を中心に現時点での1位候補12人を選出したが、当然、これからの成長次第で予想外の選手がドラフト会議で脚光を浴びることも十分あり得る。どんな新星が現れるのか、シーズン開幕が待ち遠しい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count