日ハム中田が自らに課す3冠王 “打”激戦パ、偉業へ課題どう乗り切る?
夏場失速の原因は? 今年は「体重キープ」、自身に「プレッシャーをかける」
本塁打は5月に自身初の月間2桁10本塁打。5月までシーズン49発ペースと飛ばしたが、6月から3か月連続で3本塁打以下。本塁打と同じように打点も6月11打点、7月7打点と稼ぐことが出来なかった。打率こそ8月に2割8分4厘をマークしたものの、夏場の踏ん張りがカギとなる。
中田も自覚している。昨年は1月の米ハワイ自主トレでケビン山崎トレーナーの下、鶏のささみなど高たんぱく低カロリーの徹底した食生活を送り、体重は昨オフから10キロ以上絞った93キロでシーズンイン。だが、夏場には「完璧だと思ったけど、フェンスを越えない」とフェンス手前で失速する打球が目立った。
今年も今月15日からケビン山崎トレーナーの下で自主トレするが、「100キロを切らないぐらいの体重をキープしたい」と体重キープを明言。さらに、走り込みを中心としたメニューでスタミナアップに取り組んでいる。
昨季トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成したソフトバンク・柳田に内川、西武・中村や秋山。チームでも後半戦で打ちまくったレアードとパ・リーグ打撃タイトル争いは激しい。侍ジャパンの主砲として臨んだ11月の世界野球プレミア12では、全8試合で打率4割2分9厘、3本塁打、15打点とチーム3冠の活躍を見せた中田。「(3冠王の)目標は高く持たないといけない。自分にプレッシャーをかける意味でも」と意欲十分だ。
悲願の3冠王へ、まずは16年型ボディーの完成を目指す。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count