マエケン、マツダスタジアムで惜別会見 「広島で優勝パレードしたかった」
ドジャース入り前田、広島で優勝できず「唯一残り」
広島からポスティングシステム(入札制度)でドジャースに移籍する前田健太投手が11日、マツダスタジアムで記者会見を行った。エースの船出にはテレビカメラ15台以上、報道陣約150人が集まった。右腕は「9年間、お世話になった広島カープには感謝の気持ちでいぱいです。しっかりと結果を出してカープに恩返しできるようにこれから頑張っていきたいと思います」と感謝と決意を口にした。
前田は今オフ、広島の容認を得て、ポスティングシステムによるメジャー移籍を表明。ドジャースと8年総額2500万ドル(約30億円)で契約した。身体検査で肘に問題が見つかり、基本給は低くなったものの、最大で1億ドル(約117億5000万円)以上のインセンティブ(出来高)が付くと伝えられている。一方、広島にはドジャースから2000万ドル(約23億5000万円)の譲渡金が支払われる。
右腕は会見の席で広島での思い出を振り返りつつ、「本当に高校を卒業して広島に来て9年間、たくさん声援を頂きましたし、僕自身すごく成長させてもらった。本当に温かい言葉、時には厳しい言葉も頂きましたし、野球人として人としてすごく成長させてもらいました。僕にとってはすごく大事な場所。広島カープで野球が出来たことを誇りに思いますし、これからの野球人生でもここで学んだことをしっかり生かしたい」と感謝。一方で、「カープを優勝に導けなかったことが唯一の心残り。ここで優勝したかったし、広島で優勝パレードをしたかった。それが唯一の心残りです」と話した。
ドジャースでは先発3番手として期待されている右腕。1年目から実力を発揮できるか、注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count