前田健太、“惜別会見”の一問一答 広島ナインへ「カープを優勝に導いて」

「契約内容はもちろん大事だけど、メジャーリーグで投げたい思いは強かった」

――今日の会見で赤のネクタイを選んだ理由は?

「向こうではブルーのネクタイを着けたんですけど、今日は広島のマツダスタジアムで会見をさせていただくということで、赤のネクタイをすることは決めていた。最後にこの場所で会見をすることはすごく大事ですし、赤色はすごく大事なものだと思っているので、つけさせてもらいました」

――基本給が少し低く、出来高が多い契約となっていることについては?

「しっかり投げればいいと思いますし、自信をもって(メジャーに)行くので、投げて結果を出したいと思います。契約内容はもちろん大事ですけど、メジャーリーグで投げたい思いは強かったので、その強い気持ちが変わることはなかった。契約内容がいいのが一番ですけど、(メジャーで)投げたい思いが純粋に強かった」

――契約までの不安というのは交渉の過程についてあったのか?

「どこのチームも獲ってくれないんじゃないかという不安もありましたし、周りの方の電話が鳴るたびに不安な気持ちになったりとか、こんなに不安になるんだという風に思うような時間があった。正直、宣言するまですごく楽しみな気持ち、自分への期待しかなかったですけど、いざ宣言すると、楽しみじゃなくて 不安な気持ちしかなかった。今までの選手もこういう気持ちだったのかなと思いました。うまくいかないことがたくさんあったので、このまま決まらなかったらどうしようと、初めてネガティブな気持ちになった。日本のファンはどう思っているのか、カープの選手はどう思っているのか、と考えてしまった。すごく不安な時期は続きました」

――カープの選手へメッセージは?

「本当にいいチームメートに恵まれました。いい先輩、同級生、後輩がたくさんいるチーム。今はいいピッチャーがたくさんいると思いますし、すごく優勝から遠ざかっているので、とにかくカープを優勝に導いてほしいなと思います。(移籍が)決まった時もみんなメールくれましたし、色々とチームメートにも相談しましたけど『メジャーで投げる姿を見たい』と言ってくれる後輩もたくさんいたので、すごく後押しされた部分もある。みんなで優勝の瞬間を分かち合えなかったのはすごく悔しいですけど、後輩たちが必ず優勝してくれると思うので、これからもすごく気にしながら見ていきたい」

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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