元中日チェンは5年94億円の契約に「値する」 マーリンズ入団で成績UPも
「純粋な投手としての能力の高さ」はメジャー23位の評価
まずは、チェンがMLBのストライクゾーンに順応し、2014年以降の与四球率はメジャー10位の好成績であると紹介。さらに、「カウントの稼ぎ方」も安定しているとして、打者有利のカウントではカーブでストライクを取れていると指摘した。
また、伸びのある直球を武器に、2013年以降はポップアウト奪取率が同5位であることにも言及。「ポップアップとはすなわち『自動アウト』とも形容でき、奪三振同様に、投手のみの力だけでアウトを奪う能力の高さを表している」と付け加えている。
記事では、「純粋な投手としての能力の高さ」を「奪三振率+ポップアップ率-四球率」で算出し、チェンはメジャー23位にあたる数字を残していると評価。今オフにFAでタイガースと5年1億1000万ドル(約130億円)の契約を結んだジョーダン・ジマーマン投手にも引けを取らないと結論づけている。
さらには、打者有利として知られるボルティモアのオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズから、外野が広くフライ投手有利で知られるマイアミのマーリンズ・パークに本拠地が変わる点や、激戦区のア・リーグ東地区からナ・リーグの球団に移籍する点も考慮し「マーリンズは非常に理にかなった補強をしたと言える」と締めくくった。
中日からメジャーに羽ばたき、成長を続けてきたチェン。新天地で大型契約に値するピッチングを見せてくれる可能性は、十分にありそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count