イチローの今季中の3000安打到達は困難? 米データサイトが打撃成績を予想
予想は38安打…イチローは厳しい予測を覆せるか
イチローは今季中にメジャー3000安打の偉業を達成できるだろうか。野球専門の米データサイト「ファングラフス」が2016年シーズンに向け、複数のデータから割り出した打撃成績予想を掲載。マーリンズに所属するイチロー外野手について、今季の予想安打数は38本と厳しい数字が算出されている。
昨季に続き、スタントン、イエリッチ、オズナに続く4番手の外野手と位置付けられている42歳は限定された打席数が予測されており、164打席で152打数38安打、打率.251の数字が挙げられている。
現在、メジャー史上30人目となるメジャー通算3000安打まで65本。また、日米通算安打では、メジャー歴代最高の4256安打を誇るピート・ローズまで43本。予想されている安打数では今季中の達成は実現しないことになる。
一方で、同サイトは三塁打は2本、盗塁は4個を予想。イチローの三塁打は日米通算114本(NPB23本、MLB91本)で福本豊氏が持つ日本記録の115本まで1本、また盗塁は史上38人目のメジャー通算500盗塁まで2盗塁、日米通算700盗塁まで3盗塁で、予測された数字上ではこの3つの記録は達成されることになる。
今オフはオズナについて移籍報道も出ているが、新たに就任したドン・マッティングリー監督やバリー・ボンズ打撃コーチが評価しており、残留が濃厚となっている。また、昨季負傷離脱したスタントンも復帰するため、イチローの打席数減が予想されている。
ただ、昨季も4番手の外野手としてスタートしながら、最終的には438打席に立ち、91本の安打を放った。自己ワーストの34打席ノーヒット、打率も.229と渡米後最低の数字となったが、球団側はいち早く再契約に動いており、新シーズンへの期待は大きい。
今季も限定的な起用から出番をつかみ、偉業へと到達できるか。これまでも幾多の困難を乗り越えてきたイチローの躍進が期待される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count