38歳ベテランが育成で再出発…第1回WBC制覇から10年、優勝メンバーの今
久保田、藤川、渡辺、大塚、小林、杉内、馬原、里崎…
○久保田智之(阪神)引退
大会直前で負傷した黒田博樹の代わりに招集された。阪神一筋で2014年限りで引退。当時33歳だった。通算444登板、41勝34敗、47セーブ、117ホールド、防御率3.16。昨季から阪神で打撃投手を務めている。
○藤川球児(阪神)
2012年オフに海外FA権を行使してメジャーへ。しかし負傷に苦しみ、トミー・ジョン手術を実施。カブス、レンジャーズの米3シーズンで29登板にとどまり、昨季途中に独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知に入団。今季は4年ぶりに古巣阪神への復帰が決まっている。
○渡辺俊介(ロッテ)
2013年限りでロッテを退団し、レッドソックスとマイナー契約。その後、米独立リーグ、ベネズエラの冬季リーグなどを経て、昨年末に社会人野球の新日鉄住金かずさマジックの投手コーチに就任。同時に兼任での現役続行も表明している。
○大塚晶則(レンジャーズ)引退
当時の大会でクローザーとして活躍した右腕は2007年シーズン限りでレンジャーズを退団。その後、右肘の手術なども経験し、最後は2014年、BCリーグ信濃でユニフォームを脱いだ。NPB通算305登板で14勝23敗、137セーブ、防御率2.39。MLB通算236登板、13勝15敗、39セーブ、74ホールド、防御率2.44。2015年から古巣中日で2軍投手コーチを務める。
○小林宏之(ロッテ)引退
2010年限りでロッテを退団し、阪神、米挑戦、BCリーグ群馬、信濃、西武を経て2014年に36歳で引退。通算385登板で75勝74敗、29セーブ、31ホールド、防御率3.57。昨季はBCリーグ武蔵で監督代行兼投手コーチを務め、昨年11月に監督就任が発表された。
○杉内俊哉(ソフトバンク)
2011年オフにFAで巨人へ。2014年まで3年連続で2桁勝利をマークしたが、昨季途中に股関節を手術。オフの契約更改で球界史上最大となる4億5000万円ダウンの年俸5000万円プラス出来高でサイン。今季途中の復帰を見据えている。
○馬原孝浩(ソフトバンク)引退
2013年、寺原隼人のFA移籍の人的補償でオリックスへ。数々のケガに苦しめられ、昨季も9試合の登板にとどまった。オフに自由契約となり、その後、引退を発表。通算385登板で23勝31敗、182セーブ、47ホールド、防御率2.83。
○里崎智也(ロッテ)引退
大会では正捕手として活躍し、ベストナインにも選出。ロッテ一筋でプレーし、2014年限りで引退した。38歳だった。通算1089試合で890安打、打率.256、108本塁打、458打点。昨年、ロッテのスペシャルアドバイザーに就任し、解説者も務めている。