年俸ダウンから再出発する男たち 今オフに育成契約となった選手は?
怪我に苦しみ続けてきた剛腕・由規も育成契約
◯由規投手(ヤクルト支配下登録→育成契約) 年俸2300万円→1500万円
07年の高校生ドラフトで中田(現日本ハム)、唐川(現ロッテ)と共に「高校ビッグ3」と呼ばれ、5球団の競合の末にヤクルトに入団した剛腕。1年目にデビューを果たし、2年目は一、二軍の行き来をしながら5勝10敗の成績を残した。3年目の10年に先発ローテに定着し、12勝9敗とブレーク。8月26日の横浜戦では、神宮球場で日本人最速(当時)の161キロをマークした。しかし、11年以降は右肩の負傷などに苦しみ、12年以降は1軍での登板なしとなっている。
◯金伏ウーゴ投手(ヤクルト→巨人育成契約) 年俸460万円→400万円
11年のドラフト会議でヤクルトから育成2位指名を受けて入団。1年目の7月に支配下登録された。2013年にはブラジル代表としてWBCに出場したが、7月に左肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けて離脱。昨年は3年ぶりに1軍マウンドに上がるも、1試合の登板に終わり、戦力外となった。その後、トライアウトで好投し、巨人と育成契約。登録名を4年ぶりに「ウーゴ」として、新天地での支配下登録を目指す。
◯坂口真規内野手(巨人支配下登録→育成契約) 年俸790万円ー500万円
智弁和歌山高校時代はスラッガーとして活躍。2年夏には由規(仙台育英ーヤクルト)から本塁打。3年夏の甲子園の駒大岩見沢戦では1イニング2本塁打を放った。東海大に進学し1年からレギュラーで三塁を守り、12年ドラフト5位で巨人に入団。1軍出場もあったが、厚い戦力に阻まれるなど思うような活躍ができず、3年間で8試合の出場にとどまった。昨年オフに戦力外通告を受け、野球を辞めることも考えたが、もう一度、支配下を目指すと決めた。