年俸ダウンから再出発する男たち 今オフに育成契約となった選手は?
中日チェンはリハビリのための育成契約からMLBで5年94億円のプレーヤーに
◯川原弘之投手(ソフトバンク支配下→育成契約) 年俸550万円→500万円
09年のドラフト会議でソフトバンクから2位指名を受けて入団。12年には2軍で158キロを計測し、話題となった。同年に1軍デビューも果たしている。工藤監督らソフトバンク首脳陣も絶賛する好素材だが、昨年3月に左肩、11月にはトミー・ジョン手術を受け、支配下選手契約を解除して育成契約を結び直した。
◯一二三慎太外野手(阪神支配下登録→育成契約) 年俸570万円→400万円
10年夏の甲子園で東海大相模のエースとして準優勝。打撃にも定評があったが、ドラフト会議で阪神から2位指名を受け、投手として入団した。しかし、11年オフに外野手へのコンバートを決断。13年は2軍で好成績を残していたが、守備で左足骨折の重傷を負ったこともあり、1軍昇格はならなかった。昨年も2軍で成績が振るわず、育成契約となった。
過去には、中日のチェン・ウェイン投手(現マーリンズ)、巨人の脇谷亮太内野手、ソフトバンクの柳瀬昭宏投手らが、一時は育成契約となりながら支配下登録へと再び這い上がった。チェンは肘のリハビリのための育成契約だったものの、その後はNPBで着実に成長して大活躍を見せ、今オフにマーリンズと5年総額8000万ドル(約94億円)の大型契約を結ぶなど、現在はMLBで確固たる地位を築いている。
今オフに育成契約となった中からも、階段を駆け上がっていく選手はいるのか。現在は苦しい状況となっているが、今後の活躍に期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count