昨夏の高校日本代表も 法大に黄金期再来なるか、切り札は「元日の丸戦士」?
高校日本代表で平沢、オコエらと日本中を沸かせた特徴ある3選手
伊藤は通算44本塁打を誇る強打の捕手。宇草は俊足が売りの二塁手で、船曳は的確なバットコントロールと選球眼を誇る外野手だ。いずれも甲子園を経験しており、昨夏は高橋純平(現ソフトバンク)、小笠原慎之介(現中日)、平沢大河(現ロッテ)、オコエ瑠偉(現楽天)というドラフト1位選手たちとともに奮闘。U-18W杯準優勝で日本中の野球ファンを沸かせたのも記憶に新しい。
青木監督は「いい1年生が入ることで、チーム内は競争が生まれる。特に野手は、うかうかしていられなくなる」と、新入生トリオが及ぼす好影響に期待を寄せている。日本代表として世界を舞台に戦った経験とプライドは、大学球界でも大いに生かされることだろう。
他にも、脅威の身体能力を誇る大西千洋外野手(新2年=阪南大高)、他大学の選手から「天才」と評される川口凌内野手(新2年=横浜)、昨秋に1年生ながら主戦を務めた菅野秀哉投手(新2年=小高工)など下級生に楽しみな選手がそろい、近年でも屈指の充実した選手層となりそうだ。
冒頭の100周年祝賀会では現役選手が出席し、OBたちから復活への熱い思いを受け取っていた。後のプロ球界を代表する選手を輩出してきた名門。その威信を取り戻す戦いが、この春から始まろうとしている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count