振り分け決定 巨人キャンプメンバーにみる1、2軍の競争のポイントは
大竹は2軍スタート、開幕1軍へ熾烈な争い
2軍に目を向けると、やはり、FA右腕・大竹寛が移籍後初の2軍キャンプスタートが気になるところ。昨年は3勝止まりで期待を裏切った。ただキャンプは新戦力を見極める場でもある。ベテラン右腕は調整の方法もわかっているため、一任された感もある。だが、1軍メンバーがそのまま開幕まで好調を維持すれば、1軍入りのチャンスはないかもしれない。
2月15日に宮崎から沖縄へ移動し、実戦に入っていく。大竹だけでなく、小山雄輝や平良拳太郎、矢貫俊之、香月良太らも人数の枠が多少増えるキャンプ地移動のタイミングで声がかかるかが1つのポイントだ。また投手だけでなく、松本哲也、堂上剛裕、アンダーソンら外野陣、寺内崇幸、藤村大介ら1軍経験のある内野手もチャンスをうかがう。
西武からFA加入した脇谷亮太内野手はリハビリ組に入った。昨年、9月に右足首を痛めたため、自主トレもリハビリをしながら進めていた。今では打撃やキャッチボールもできるように状態は上がってきている。右股関節を手術した杉内も開幕は難しいが夏以降の復活を目指し、一歩ずつ段階を上げていく。3軍キャンプは初めての試みのため、球団スタッフは練習場所の確保や移動がスムーズに行くようにスケジュールや場所を考えた。まずは2軍へはい上がろうとする姿を、見届けたいものだ。
ソフトバンクの日本一で終わった昨年のプロ野球。短いオフを終え、キャンプインまで約10日。球春到来はもう間もなくだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count