SB松田が激白、目標は本塁打王 「HRテラス」を「最大限利用」で40発へ

「メジャーに行かなかったので、3連覇をつかめなかったら悔しいし、後悔する」

――メジャー球団は『ユーティリティープレーヤー』と評価していたが、日本ではそういう立ち位置の選手はいない。松田さんには、そのイメージが沸かなかった?

「そうなんですよね。ユーティリティーでもいいかなと思ったんですけど…。日本で内野のポジションを全部守ったことがあるんだったら、それはOKだと思ったんです。でも、実際には日本でプロ10年やって、サード以外を守ったことないし、練習ではショートとかサードでノックを受けることはあるんですけど、1000試合くらい出た中でセカンドとショートで試合に出たことがない。その選手に対して、メジャーの考えはパズルというか、『サードは評価してるんだけど、セカンドに行ってもショートに行っても当たり前のことだから』と言うんです。

それほど守備力があると言われたんですけど、実際に行ってみて、セカンドをやったことがないのに『出来る」と言われても…。それが僕の中ではバッティングとかに影響してくるかなと思ったんですよね。そういう意味では、そこが日本とアメリカの違いかなと。ベン・ゾブリスト(カブス)がユーティリティープレーヤーで凄い契約もしたし、すごい成績も出したから、とも言ってもらった。でも、日本でユーティリティーという感覚はないですもんね。主力選手はワンポジションで行くというのがあるので、やっぱりユーティリティーというと控えという感覚が多少は消えなかった」

――ソフトバンクとは4年16億円プラス出来高の契約を結んだ。自身がそういう評価を受ける選手になったという実感はありますか?

「正直ないですけど、お金の額よりも、4年間契約してもらったという方が(大事)。4年間全うしようと思ってます」

――4年間、全試合出場が目標?

「それが僕の目指すところだと思ってますし、4年間出続けたら、また日本一になれるなと。そういう意味では出続ける」

――その結果として連覇が続いていくと。

「やっぱり主力が出続けないと、チームは上に上がってこないと思うので。主力が試合に出続けて、ちょっとの間に若い選手が経験して、レギュラーを獲るというのが野球の世界だと思うので、サードのポジションは渡したくないですね」

――球団は10連覇が目標です。

「メジャーに行かなかったので、当然、3連覇をつかめなかったら悔しいし、後悔すると思う。日本でまだまだやることがたくさんあるので、その意味ではまずは3連覇する。40本打つ。タイトルを獲る。やりきっていないことがたくさんあるので、まだまだこれから。11年目の年にそういうのを達成したいなと思います」

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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