鷹V3へ盤石、注目はCS争い? 日本一早い!? 2016年パ・リーグ順位予想

有り余る戦力、今季もソフトバンクは「盤石」

 プロ野球は2月1日にキャンプインを控える。パ・リーグは昨季、ソフトバンクが圧倒的な強さを見せて優勝。日本シリーズではヤクルトを下し、日本一連覇を達成した。

 今季も王者が突っ走るのか。それとも、ソフトバンクを引きずり下ろすチームはあるのか。まだキャンプイン前の段階で、新助っ人の実力も未知数だが、ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏に「日本一早い順位予想」として、行方を占ってもらった。キャンプ後には、実力を確認した上でもう1度、改めて順位をつけてもらう。

 野口氏は「セ・リーグも含めて、1つだけ(順位が)決まっているのはパ・リーグのソフトバンク(優勝)です」と言い切った。それだけ、ホークスの戦力は充実している。

 先発投手陣は、和田が5年ぶりに日本球界に復帰。昨年8月に左肘の手術を受けた大隣も復活が期待される。「先発ローションに左が2枚加わります。スタンリッジ(自由契約でロッテ移籍)が抜けましたが、バンデンハークがいて、武田がいて、中田がいる。もう1枚を相当な数の投手で競争するわけですからね」。野口氏は有り余る戦力を「盤石」と表現する。

 ブルペンに目を向けると、リーグ最多の41セーブを挙げた守護神サファテも健在。昨年ほどの神懸かった投球を続けられるとは限らないが、野口氏は「五十嵐が頑張ってくれると思います」と、ヤクルト時代の2004年にはセーブ王(37セーブ)にも輝いているセットアッパーが今季も頼れる存在になると指摘。「去年の終盤で千賀にも使える目処がたちましたし、森もバリオスもいる」。ブルペンも万全と見ている。

 打線は李大浩がメジャー挑戦に踏み切る可能性があるものの、大きな穴にはならないという。

「李大浩が抜けても、内川がファーストに回れば、生きのいい外野手を何人も使えますからね。柳田がいて、中村がいて、長谷川がいて、上林もいる。内野も、去年は怪我で出遅れた本多がセカンドに入る。そうすると、明石、福田が余剰戦力になる。本当に盤石です。『負けろ』と言うほうが難しいですね。怪我人が2、3人出てもなんてことない」

 明らかに戦力は充実しており、今年も早々に独走態勢に入るかもしれない。

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