鷹V3へ盤石、注目はCS争い? 日本一早い!? 2016年パ・リーグ順位予想

CS進出は3チームの争いに?

「対抗」に挙げたのは、昨年も2位だった日本ハムだ。「去年と比べてマイナスになる部分がないですよね、戦力的に。個人の成績は(上下が)あるでしょうけど、それはどこも同じこと。去年2位になった実績もある」。昨年の中心選手で、力が衰えそうな選手は見当たらない。

 むしろ、若手が多く、伸びしろが期待できるという。「間違いなく軸になれる大谷というピッチャーが1人いる。あとは、去年良くなかった若手ピッチャーの浦野や上沢が巻き返してくると思う。そういうところに期待すると、2位かなという気はしますね。打線も安定してますよね。陽岱鋼も去年が底で今年は上がっていくでしょうし、若い選手では浅間あたりも出てくると思います」。歯車が噛み合えば、ソフトバンクを苦しめることもできるかもしれない。

 そして、その日本ハムを追うのが西武とオリックスだと野口氏は見ている。

 西武については「岸と(菊池)雄星がシーズン頭から行ければ、(勝敗の)数字的にもだいぶ変わってくると思います」と分析。先発ローテーションの軸ながら、昨季は怪我で出遅れた2人が開幕から万全なら、最終的に4位に終わった昨季からの浮上が期待できるという。先発陣の充実は、ブルペンの安定にもつながる。

「去年は途中で高橋朋(の状態)が落ちてしまったから、それがなく1年を過ごせれば、増田を含めて後ろの2枚は盤石に近いと思います。あとは、そこにもう1枚加わる誰かがいれば……。先発が足りるのであれば、十亀をセットアップの1人に入れてもいいかなと。あの投げ方であの球威だったら、十亀のセットアッパーは面白いと思うんですよね。あくまでも『先発が足りれば』という条件がついてしまいますけど、岸、雄星、牧田、野上に高橋光成も今年は1年通して使うでしょうから」

 打線は、昨シーズン重要な役割を果たした脇谷がFAで巨人に復帰したものの、力のある選手が揃う。野口氏は「秋山、栗山の1、2番で、浅村が3番でしっかり収まってしまえば、(脇谷の移籍は)問題ない。4番以降は中村、メヒア、森と固まっている。西武は面白い存在になりそうですね」と期待を寄せた。

 昨年は優勝候補に挙げられながら怪我人続出で早々に脱落したオリックスも浮上の可能性を秘めているという。今オフには、メジャー経験豊富な内野手のモレル、外野手のボグセビックを獲得したが、野口氏は「新外国人が未知数。それ次第ですよ。まだ野手を増やすのかという感じですよね。なぜピッチャーじゃないのか」と指摘しつつ、補強がハマれば上位進出も十分にあると予想。抑え候補の160キロ右腕コーディエも獲得し、外国人枠を巡る争いも激化する。

「ヘルマンを自由契約にしましたけど、(先発ピッチャーの)ディクソンは外せない。そうなると、かつての2冠王のブランコが1軍にいられなくなる可能性がある。逆に、新外国人がブランコを2軍に追いやるような野手2人だったら、オリックスもクライマックスシリーズ(CS)争い絡んできますよ。小谷野も中島も糸井も、去年ほど怪我はしないでしょうし、セカンドも西野が骨折から帰ってくれば。あとは駿太待ちなんですよね」

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