フォークの使い手No.1は? 2015年データから見る「空振り奪取率」ランク
救援部門は不振の守護神がNo.1、スライダー部門1位の右腕も名を連ねる
救援投手はフォークをシーズン200球以上を投げ、登板試合が「30」を超えた投手に限定した。
1位はオリックス・平野佳で31.7%。救援投手と先発投手との違いはあるとはいえ、大谷をしのぐ結果となった。昨年は今回の基準をギリギリで上回る33試合に登板。防御率4.06と守護神として不本意すぎるシーズンになった右腕だが、決め球の威力は数字に表れている。
2位は日本ハム・増井で30.2%。昨年56試合で防御率1.50、39セーブと活躍を見せた右腕も、平野と同様に30%台を記録した。
3位はロッテ・西野がランクイン。スライダー部門の空振り奪取率で1位と切れ味を見せつけていた右腕は、決め球であるフォークでも25.1%と高い数字を誇った。空振りを取れる2つのウイニングショットの存在が、昨年の防御率1.83、34セーブという好成績に結びついていたといえそうだ。
4位はDeNAのヨスラン・エレラで23.0%、5位もDeNAの山崎康で22.0%と続いた。山崎康の場合、本人は落ちるボールをツーシームと表現しているが、その握り・変化ともにフォークに近く、今回の集計対象に入っている。佐々木主浩の系譜を継ぐ「小さな大魔神」は、プロ2年目の今季も自慢のウイニングショットを武器に好成績を残すことができるか。
救援投手のフォーク空振り奪取率ランキングは以下の通り。
【フォークの空振り率ベスト5(救援編)】
○平野佳寿(オリックス)
投球数:202
空振り率:31.7%
ストライク率:61.4%
○増井浩俊(日本ハム)
投球数:328
空振り率:30.2%
ストライク率:61.0%
○西野勇士(ロッテ)
投球数:247
空振り率:25.1%
ストライク率:65.6%
○ヨスラン・エレラ(DeNA)
投球数:244
空振り率:23.0%
ストライク率:62.3%
○山﨑康晃(DeNA)
投球数:413
空振り率:22.0%
ストライク率:72.4%
※データはスタッツ・ジャパン提供。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count