車上生活で話題の22歳左腕、がん克服で新シーズンへ 「200イニングが目標」

手術を経て投球練習を再開、「今年もチームの一員でありたい」

 病気については一部の人間に打ち明けただけで、チームメイトでさえシーズン後にノリスのインスタグラムの投稿で知ったという。本人はこれについて「本当にそれまで何も兆候はなかった。気持ちの問題なんだ。僕にとっては野球に集中すること以外には何もない。その信念がプレーすることに集中させてくれた」と説明している。

 昨年10月の手術を経てオフシーズンが終わり、投球練習を再開したノリスは今季タイガースの開幕ローテーションをつかむだけではなく、先を見据えた決意を語っている。

「去年の開幕前はなんとかしてチームの一員(メジャーに残る)になろうと努力していた。そして結果として4月にたどり着くことができた。今年ももちろんチームの一員でありたいし、そして200イニングを投げ抜くのが目標だ」

 特集記事ではノリスのインスタグラムのプロフィール欄に書かれている言葉も紹介。そこには「3つのことを追い求めている。永遠の人生、ストライクゾーン、良い波」と記されている。

 病魔を克服して再び輝きを放とうとしている左腕。今年もグラウンドの内外で躍動する姿に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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