日ハム大谷、米合宿で打撃復調のヒントつかめるか 栗山監督「知恵膨らませて」
大谷は“アクシデント”も想定、「それを含めてしっかりやっていければ」
日本ハム・大谷翔平投手が、米アリゾナキャンプでの“逆境”を打撃復調のきっかけとする。春季キャンプ地のアリゾナ州ピオリアへは輸送上の都合などで日本ハムが所有する打撃マシンを持ち込めず。現地にはパドレスが使用する打撃マシン数台があるというが、自由気ままに使えた沖縄・名護キャンプとは大きく状況が違うという。
昨年の沖縄・名護キャンプの練習は、あくまで投手中心だった大谷。野手での練習は休日に室内練習場でマシン打撃をするなどして補っていた。大きな痛手となるが、大谷は、こんな“アクシデント”も想定済みだという。
「最初から完璧にこなせることはないと思っています。チームとしても初めての米国キャンプ。トラブルがあるのが前提だと思っているので。それを含めて、しっかりやっていければ」
栗山監督は二刀流へ発想の転換を求めた。
「マシンを使えないんだったら、原点に返って素振り。(米国と慣れない環境で)元々必要なモノをもう1度意識したりとか。どんな練習で、どんな意識で取り組むかでも変わってくる。与えられた物だけでなく、自分で考えないと。自分の知恵を膨らませて出来るようにしてほしい」
3年目の昨季は投手3冠に輝いたが、打者では打率2割2厘、5本塁打、17打点と不振に苦しんだ。今オフは徹底した肉体改造で、人生初の体重100キロの大台に乗せた。「(昨年までと)場所が違うだけで、自分がやることは変わらないと思います。例年通り出来ればと思います」。異国の地で、打撃復調のヒントをつかみたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count