DeNA、宜野湾キャンプでの課題は? 強化すべき3つのエリアとは

ラミレス監督は「究極の目標は優勝にある。CSだけじゃ満足できない」

 第二に挙がるのが、投手陣を牽引する捕手陣。昨季はプロ野球ワーストタイの68暴投とバッテリーエラーが目立った。無駄な失点を避けて取りこぼしを減らすことが何よりも重要となる。

 ラミレス監督はこうした点を踏まえ、捕手には守備力を重視し、配球はベンチからサインを出す方針という。現時点では、5年目の高城を正捕手候補に挙げているが、決して安泰ではない。打撃力に定評のある嶺井、社会人出身のルーキー・戸柱らが控えている。キャンプには当然、紅白戦や対外試合も組まれており、早いうちに扇の要にメドを立てたい。

 そして、最後は二遊間だ。レギュラー候補だった遊撃手・白崎、二塁手・石川がともに手術明けで2軍スタート。開幕に間に合うかは不透明で、逆にいえば、定位置奪取を狙う選手たちにとってはチャンスとなる。2年目となる山下幸は二塁手、ルーキーながら1軍キャンプスタートの柴田は遊撃手として、ともに国学院大出身の2人が面白い存在になるだろう。

 一方で中堅手は梶谷が不動のレギュラー候補で、打線においても3番・ロペス、4番・筒香の実績あるコンビに5番を担う新助っ人・ロマックと打線には厚みが出てきそうだ。それだけに、“センターライン・サバイバル”がチーム浮上の命運を握っていると言ってもいい。

 ラミレス監督は「究極の目標は優勝にある。CSだけじゃ満足できない。勝たないといけない」と選手たちに檄を飛ばした。

 球団創設5年目。最下位からの浮上を目指した戦いが2月1日、いよいよ始まった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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