日本人選手の年俸はどう変動? 1億円以上増は7人、パ増額トップ3はSB独占
パ・アップ額トップ3はホークス独占、セでは歴史的なダウン続出
一方、パのアップ額トップ3は日本一連覇を達成したソフトバンク勢が独占。1位は五十嵐亮太投手の2億円アップで、3億5000万円となった。3年契約最終年だった今季は54登板で3勝1敗2セーブ、31ホールド、防御率1.38。3年間では168登板で86ホールド、16セーブと安定して結果を残した。
同2位は松田宣浩内野手と柳田悠岐外野手が1億8000万円アップで並んだ。松田は昨季、打率こそ.287と3割を下回ったが、キャリアハイの35本塁打、94打点をマークし、日本一に貢献。オフには海外FA権を行使し、メジャー球団の評価も踏まえた上で残留を決断した。また、柳田は山田と同じくトリプルスリーを達成し、首位打者(.363)、最高出塁(.469)のタイトルを獲得。リーグMVP、ベストナイン、ゴールデングラブにも選出された。アップ幅は山田の2・75倍を上回る3倍増となった。
逆に下がり幅を見ると、特にセ・リーグで歴史的なダウンが目立った。セのトップは巨人の杉内俊哉投手で4億5000万円減。ダウン額は2012年オフの小笠原道大(当時巨人)の3億6000万円ダウン(7000万円でサイン)を上回り、NPB史上最大。5000万円でサインした。
4年契約の最終年となった昨季は開幕から無傷の3連勝をマークするなど5月までは5勝1敗と勝ち星を積み上げたが、その後は下降線をたどり、7月21日の阪神戦後に股関節の痛みを発症。以降、復帰できず、6勝6敗、防御率3.95に終わった。