キャンプで若手がアピールするには? 「『俺のここだけ見てくれ!』でいい」
若手に必要なアピールは実戦での「結果」
アピールの場はあくまでも「実戦」であり、練習のしすぎで肝心の「結果」を出せないことは望ましくない。
「絶対に完全休養は1~2日必要だと思うんです。休みの日に練習するにしても、午前中にしっかりやって、宿舎で昼飯を食べて、午後からゆっくりするとか。そういう方法を取ってほしいですね。その間に自分の好きな事をやれば、それがリフレッシュになったりする」
アピールが必要な選手の練習量は必然的に多くなる。それでも、「しっかり休む」という体調管理が実戦でのパフォーマンス向上に結びつくと、野口氏は語る。
「かといって、練習で手を抜けと言っているわけではありません。練習は100%やってください。オンとオフを切り替えてください、ということです」
プロ野球選手という1人の事業主として、自己管理は必須のスキル。ただ、野口氏も適切なキャンプの過ごし方を身につけるまでは「1軍キャンプに参加して4~5年」かかったという。どのように選手を管理していくか、チーム全体としてのコントロールも必要となってくるだろう。
果たして今回のキャンプではどんな選手がアピールに成功し、華々しい開幕の舞台での出場へ近づくのか。「練習」だけではなく、紅白戦、練習試合やオープン戦での「結果」にも注目しながら見ていきたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count