ロッテドラ3左腕・成田は涙の数だけ上達― 高校恩師が明かす急成長の過去

「まさかドラフト3位でプロに行くとは」…成田が描いた驚きの成長曲線

 キャンプ初日からブルペンで51球を投じたロッテのドラフト3位・成田翔投手。昨夏の甲子園でブレークし、高校日本代表として日の丸も背負った左腕は、秋田商高2年から3年にかけて大きな成長を遂げていた。

「ランニングメニューが豊富でやりがいがあります。楽しいです!」

 故郷・秋田の雪景色のような色白で端正なマスクに汗がにじむ。ドラフト1位・平沢大河が老若男女から人気を集めているが、成田を囲むファンは若い女性が多い。配信された成田の動画が12時間で再生回数3万回を記録するなど、注目度は高い。

「(第一印象は)身長は小さいけど、体に力があるなと思いましたね。投げっぷりも良かったし、バッティングも当てるのが上手。でも、まさかドラフト3位でプロに行くとは考えてもない。(プロという)そんな選択肢すらありませんでした」と話すのは秋田商高・太田直監督だ。

 高校1年にしては能力が高かった。そのため、1年生ながら夏の甲子園のマウンドを踏んだが、まだ絶対的な力があったわけではない。

 成田の成長曲線は2年秋以降から急激に伸びている。2014年の秋季県大会。秋田商高は準決勝で大曲工(15年センバツ出場)に1対8で、3位決定戦では西目に0対7でそれぞれ敗れている。得点もできていないが、成田も打たれての敗戦だった。

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