MLB先発投手トップ30に日本人2人 ダルビッシュは「健康なら真の支配者」
田中には「不確定要素」も、MLBの先発トップ30は?
そして、田中は続く26位に入っている。ヤンキースでは唯一のランク入りとなった。
寸評では田中が過去2年間で記録したK%24.3、BB%(打席数÷四球数)4.2という数字の割合が優秀であることを評価。一方で、「打者から多くの空振りを奪うスプリットは、彼の腕に負担をかけているかもしれない」とスプリットの多投で肘にダメージを与えている可能性を示唆している。
さらに、過去2年間で2度の故障者リスト(DL)入りを経験しており、いずれも投球回数がシーズン150イニング以下に終わっている点にも言及。昨季終了後の10月に骨棘除去手術を受けたことにも触れ、「投球自体や結果は出ているが、健康状態はどうだ? このランキングはタナカが現状抱える不確定要素を考慮したものだ」と説明している。実力は確かだと見られているだけに、ダルビッシュ同様、田中も万全の状態をキープすれば上位に顔を出すことになりそうだ。
2013年のサイ・ヤング賞投票でダルビッシュに次ぐ2位に入った岩隈久志(マリナーズ)や、ドジャースに移籍した前田健太も来年の今頃にランクインする可能性は十分にある。昨年は規定投球回に到達した日本人投手がいなかっただけに、今季は躍進に期待したい。
CBCスポーツが選出したMLBの先発投手トップ30は以下の通りとなっている。
1、クレイトン・カーショー(ドジャース)
2、デビッド・プライス(レッドソックス)
3、ジェイク・アリエッタ(カブス)
4、ザック・グリンキー(ダイヤモンドバックス)
5、マックス・シャーザー(ナショナルズ)
6、クリス・セール(ホワイトソックス)
7、ダラス・カイケル(アストロズ)
8、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)
9、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)
10、ホセ・フェルナンデス(マーリンズ)
11、コリー・クルーバー(インディアンス)
12、マット・ハービー(メッツ)
13、ジェイコブ・デグロム(メッツ)
14、クリス・アーチャー(レイズ)
15、ゲリット・コール(パイレーツ)
16、ソニー・グレイ(アスレチックス)
17、コール・ハメルズ(レンジャーズ)
18、ジョニー・クエト(ジャイアンツ)
19、ジョン・レスター(カブス)
20、ノア・シンダーガード(メッツ)
21、カルロス・カラスコ(インディアンス)
22、アダム・ウェインライト(カージナルス)
23、ホセ・キンタナ(ホワイトソックス)
24、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
25、ダルビッシュ有(レンジャーズ)
26、田中将大(ヤンキース)
27、フランシスコ・リリアーノ(パイレーツ)
28、マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)
29、ギャレット・リチャーズ(エンゼルス)
30、タイソン・ロス(パドレス)
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count