「韓国のAロッド」に改めて称賛の声 「1人で競った試合をものにできる」

アジア人内野手の評価を変える男、守備にも高い評価「強肩は特筆すべき」

「姜正浩が放った15の本塁打のうち、3本は同点弾、6本はパイレーツにリードをもたらすものであった。また8本塁打は7回以降の試合終盤に記録している。9回の打率に限れば打率3割4分4厘であり、このゲーム終盤での勝負強さが、ピッツバーグにおいて姜正浩が熱狂を呼ぶことになり得た理由と言える」

 昨季、ハイレベルな優勝争いを繰り広げたナ・リーグ中地区で、パイレーツは98勝64敗で2位に入った。その中で、姜正浩は貴重な役割を果たした。

 さらに、不安視されていた守備でも及第点のプレーを見せたという。日本人野手は苦しむことの多かった内野の守備で、「遊撃手として平均を僅かに下回るものの、動きやグラブさばきはとてもスムーズなものであった」と指摘。特に、肩の強さを「特筆すべきもの」と評価し、「遊撃手としても三塁手としても、この点は非常に良い方に影響した」と伝えている。

 姜正浩は9月17日のカブス戦で、守備で併殺を取ろうとした際に一塁走者の激しいタックルを受け、左足の内側側副靭帯断裂と腓骨骨折の重傷でシーズン絶望となった。パイレーツはワイルドカードゲームで敗れてプレーオフ敗退。記事でも「パイレーツにとって不運なことに、姜正浩はMLB1年目の途中で離脱となってしまい、カブスとのワンゲーム・プレーオフへの出場は叶わなかった」と言及している。出場できていれば、その勝負強さが一発勝負の試合で発揮されていた可能性もある。

 姜正浩は4月中旬の戦列復帰を目指してリハビリ中だという。特集は最後に「1人で競った試合をものにできる卓越した内野手である姜正浩の復帰をパイレーツを喜ばせることであろう」と締めくくっている。アジア人内野手の評価を変える男の活躍に、今季も注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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