亡命報道の元DeNAグリエルはMLBで通用するのか? 米メディアが特集
「パワーは持っていないが、バットコントロールは少しいい」
さらに、同じセ・リーグでプレーし、過去にメジャーリーグでプレー経験があるバレンティン(ヤクルト)、マートン(前阪神)とも比較。2014年のグリエルのOPS(出塁率+長打率)はリーグ9位(.885)に値する数字で、1位がバレンティン(1.006)だったこと、首位打者はマートン(.334)が獲ったことを指摘。2015年開幕前にグリエルが怪我を理由に来日せず、DeNAから契約を解除されたことにも触れている。
これまでは優秀な成績を残してきたグリエルだが、本当にメジャーで通用するのか。特集ではここから、過去のキューバ出身メジャーリーガーと国内リーグ時代の成績で比較している。
比較対象となっているのは、アブレイユ、セスペデス、ヤシエル・プイグ(ドジャース)、エクトル・オリベラ(ブレーブス)の4人だが、主に参考とされているのは、前者2人だ。
グリエル(2013~14シーズン)
打率.313、出塁率.425、長打率566、54四球、31三振
アブレイユ(2012~13シーズン)
打率.345、出塁率.481、長打率.617、54四球、39三振、
セスペデス(2010~11シーズン)
打率.333、出塁率.424、長打率.667、49四球、40三振
記事では、このデータを挙げ、「グリエル(の成績)は遜色ないが、彼は31歳(6月になれば32歳)なので、すでにベストの状態は過ぎているだろう」と分析。年齢がネックになるとして、「アブレイユやセスペデスほどのパワーは持っていないように見えるが、おそらくバットコントロールは少しいいだろう。しかしながら、日本での62試合ではあまり四球を選べなかったことにも注意するべきだ」と指摘。全体の評価としては、アブレイユやセスペデスほどではないとのトーンだ。一方で、二塁手のルルデスはまだ22歳で、「才能あるプレーヤー」だと紹介している。