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韓国人投手初の2桁勝利も視野、「今年は10勝したい」

 本業の野球の方も魅力的だ。最速150キロを軽く超えるストレートに多彩な変化球を操り、今季は韓国人投手初の2桁勝利に期待がかかる。

 昨年は9勝。7月30日に2桁勝利に王手をかけていたが、そこからまさかの未勝利。チームがクライマックスシリーズに出場し、ファイナルステージまで勝ち進む中、出番はナシ。悔しい思いをした。「それを振り返っても仕方がない。とにかく悔しかったです。ただ、その悔しさから学んだことがある。今年は10勝したい」と今季にかける想いを語る。

 ナショナルチームで過ごした1か月間で先輩、コーチから吸収したことも多い。高校後、すぐに渡米をしたため、これまで韓国球界の選手たちと接する機会は少なかったが、この期間に濃密な時間を過ごした。意見交換をし、たくさんのアドバイスをもらい、教えを乞うた。さまざまな発見があった。

 その中でも再認識させられたのは下半身の重要性。これまで米球界で生き抜くために独学で投げてきたが、これを機に周囲の教えをもとに土台から鍛え直す決意をした。

「みんなから『下半身をもっと使って投げた方がいいよ』とアドバイスをいただきました。下半身の重要性に気付かされました。だから、オフは出来るだけ下半身を集中的にトレーニングしたのです。その甲斐もあり、キャンプで久しぶりにブルペンに入ったら、コントロールが良くなった。トレーニングの成果だと思います」

 オフはソウル市内のジムで下半身を一から鍛え直し、下半身主導の投球を試みることで、ボールの安定感が増した。手ごたえをつかんでの再来日だった。

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