すべては順序が大切? 巨人でささやかれる“4軍”の存在とは

簡単には上へいけないというハードル

 リハビリ組には右股関節手術からの復帰を目指す杉内俊哉、西武から移籍し、右足首手術から回復しつつある脇谷亮太、キャンプイン直後に肉離れで離脱した大竹寛、自主トレ中にケガをし、今は打撃練習をするまでに回復した橋本到、左肩を痛めている高木京介といった実績のある選手が、患部の状況を見ながら、徐々にペースを上げている。

「4軍」は正式な呼称ではない。ただ、いくら名前のある選手であっても、ケガから復帰後、いきなり1軍で出場することはないという。

 選手によってはきちんと3軍の試合から出場して、段階を踏み、上のステージに上がっていくのがチーム方針。1軍で戦うためには、首脳陣やチームメートだけではなく、見ているファンに失礼のないプレーをしなくてはならないという意識の表れなのだろう。

 簡単には上へいけないというハードルが選手たちには課されている。3軍までの組織化は、若い選手の力の底上げをすることだけが狙いではない。ケガ人に対しても、きちんとステップを設け、再発防止、離脱を防ぐことも考えられている。それが競争意識にもつながり、チーム全体のレベルアップに直結していく。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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