DeNA山崎康、「プレミア12」屈辱の敗戦で「名前呼ばれなかった悔しさ胸に」

「将来的には日本のクローザーに」

 その悔しさを行動で示してきた。プレミア12の大会後に語学留学したアメリカでもトレーニングを忘れず、年明けには球界最年長となったチームメートの三浦の自主トレに参加。どんな時も、あの日の屈辱を胸に刻み、高い意識を持って自らを日々追い込んできた。

「去年までの自分と同じじゃいけない」と今年はカーブの練習にも取り組み、さらなる成長を描こうとキャンプで日々汗を流している。

 もちろん、強化試合であっても、今回の試合に対するモチベーションは極めて高い。抑え候補には日本ハム・増井、ロッテ・西野がいる。

「試合の後半で、いつでも呼ばれてもいいように準備したい。将来的には日本のクローザーになるという目標を持って取り組みたい」

 侍の悔しさは、侍でしかはらせない。目指すは9回のマウンド。山崎にとって、クローザーとしての存在を証明するための戦いが、この台湾戦から始まろうとしている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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