ホークス「3」、広島「1」…“空席”となっている各球団の1桁背番号事情

阪神は「代打の神様」枠が空きに、広島は前任者が偉大すぎた?

◯巨人 なし

 王貞治氏の「1」、長嶋茂雄氏の「3」、黒沢俊夫氏の「4」が永久欠番となっている。今年は「2」を脇谷亮太、「5」をギャレット・ジョーンズが新たにつけるため、1桁の空き番号はない。

◯阪神 「3」

 代打の神様の番号は一体、次は誰に引き継がれるか。88~04年までは八木裕内野手が背負い、晩年は代打で勝負強さを発揮した。05年から関本賢太郎内野手が背番号とその“ポジション”を引き継ぎ、昨年限りで現役引退。勝負を決めるのにふさわしい打者にその番号をつけてもらいたいところだ。

◯広島 「1」

 過去に投手、内野手、外野手とあらゆるポジションの選手がつけたのが「1」。古くは59~60年は古葉竹識内野手、75~78年は大下剛史内野手、83~93年は山崎隆造外野手、そして94~13年まで前田智徳外野手。前任者が偉大すぎて、なかなか後継者が現れないのが現状だ。空席となって今年が3年目。広島の顔となれる選手の登場はあるか。衣笠祥雄の「3」、山本浩二の「8」は永久欠番となっている。

◯中日 「0」

 空いているのは「0」のみ。13年から昨年までエクトル・ルナ内野手の番号だった。過去には88年、89年は藤王康晴外野手、90年、91年に種田仁、04~06年は高橋光信、07~12年は金剛弘樹投手がつけていた。

◯DeNA 「8」

 多村仁志外野手の自由契約、中日移籍により、今年は空き番となった。大洋ホエールズ時代から「8」はチームの中心選手の番号で、93年からは谷繁元信捕手(中日監督)が背負った。04~08年に相川亮二捕手(巨人)、11年に1年間だけ筒香嘉智内野手、12、13年は中日から復帰した小池正晃外野手、そして14年からは多村がつけていた。

 途中加入の外国人選手に与えられる可能性もあるが、イメージのついた背番号はつける選手はそう簡単には出てこないだろう。チームの顔となっている番号の空席が埋まる時、そのチームに新しい風が吹き込まれることになる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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