オリ佐藤達が忘れられない悔しさ 「我慢の先に、優勝の喜びがきっとある」
オリックス佐藤達インタビュー、「あの悔しさはまだ忘れられません」
気迫の伝わる強気のピッチングを見せる佐藤達也投手だが、「ホントはいつも内心ハラハラします」と苦笑い。リリーフに大事なことを問うと、「我慢」と一言。「プレッシャーは全然乗り越えられてないです(笑)。打たれちゃいけないというプレッシャーを受けながらも、なんとかその中でやっていくしかない。それがリリーフにとって大事な『我慢』です」
佐藤達投手にとって転機となった試合があった。2013年4月5日、京セラドームで行われた埼玉西武戦。3点差でオリックスが勝っていた8回に佐藤達投手がリリーフとして登板した。
「まともにストライクが入らなくて、2個もフォアボールを出してしまった。ノーアウト一、二塁になったところで西本コーチがマウンドに来たので、当然交代すると思ったんです。監督もベンチの前に立っていましたし。でも、結局交代を告げずにベンチに帰っていきました。その後、三振、レフトフライ、三振でなんとか抑えることができたんです」
監督もコーチも、自分を信じて使ってくれた。その信頼に対して自分はちゃんと応えなくてはいけない。その思いによって、一つの壁を突破。それ以降、リリーフとしての「我慢」を前向きに捉えられるようになった。