オリ佐藤達が忘れられない悔しさ 「我慢の先に、優勝の喜びがきっとある」

優勝にかける思い、「3連覇、4連覇するメンバーに自分も入っていたい」

 自分には金子千尋投手のような武器はないと謙遜するが、「いい意味で気にしない。投げても投げなくても、打たれても抑えても次の日に試合が待っているので。それは野手も一緒だと思うけど、なるべく引きずらない。よくても悪くても切り替えて次の試合に臨む」と腹をくくったその姿勢は、リリーフとして大きな武器になっているはずだ。

 目標は、チームの優勝以外ない。

「オリックスはもう20年くらい優勝していない。以前福岡ソフトバンクに目の前で優勝を見せつけられましたけど、あの悔しさはまだ忘れられません。なんとか晴らしたいと思っています。そのためにも、毎試合投げられるようケガをしないという目標は、最低限クリアしないといけません」

 毎年、自分の身がどうなるかわからない中で野球人生を歩んでいる。だから、あまり先のことは考えないようにして、その日のことだけに集中している。それでも、「あえて理想を言わせてもらえるなら、オリックスで3連覇、4連覇するメンバーに自分も入っていたい」と、優勝への思いが果てることはない。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

岡田真理●文

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY