イチローがリスペクトされる理由―マ軍番記者が語る「小さな所作の積み重ね」
スペンサー記者「そういう小さな所作の積み重ねがすごいんだよ、イチローは」
審判に対する敬意を、イチローは決して忘れない。1度下された判定は静かに受け入れ、異議を唱えない。判定の再確認を要求するチャレンジがベンチ側からなされても、一旦ダグアウトに戻り、判定が覆れば、二塁に戻る。その姿勢に、地元記者は心を打たれた。
新天地へと移ったイチローは絶大な人気を誇る。マーリンズパークでは、打席に立つたびにイチローコールが巻き起こる。オリックスからマリナーズに移籍した2001年には史上2人目となるMVPと新人王の同時受賞を果たし、盗塁王、最多安打、首位打者など数々のタイトルを獲得。以降、10年連続で200本安打、オールスター出場、ゴールドグラブ賞受賞を達成し、現在は現役最多の498盗塁で500の大台まで残り2としている。そんな偉大な実績以外にも、イチローがリスペクトされる理由があった。
「そういう小さな所作の積み重ねがすごいんだよ、イチローは」。すっかり心酔したかのように、そう語るスペンサー記者。
マーリンズで2年目を迎えるレジェンドは今季、どんなプレーや所作で観る者を魅了していくのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count