阪神正捕手候補に11年間で41試合出場の男が浮上!? 「評価は異常に高い」
「僕が阪神にいた時の岡崎太一なら、もう戦力外になっていてもおかしくない」
早くも、その厳しさで阪神に大きな影響を与えている新指揮官のハートを岡崎が掴んだのはなぜなのか。岡崎と05~08年の4年間、阪神でチームメートだった野口氏は「『太一は変わった』とみんなが言うんですよ」と理由を明かす。
「僕が(阪神に)いた時の岡崎太一なら、もう戦力外になっていてもおかしくないんです。ちょっと乱暴な言い方になってしまいますが、彼は完全に野球を舐めていましたから。それが、今回キャンプに行ったら『太一は変わった』とみんなが言う。
僕は(09年に)横浜に移籍して以降はブランクがあって、何も情報が入ってないので、半信半疑で練習を見ていたんです。そうしたら、取り組み方から何からガラッと変わっているので、これはみんなが言うのも分かるなと」
金本新監督や矢野バッテリーコーチも、野口氏と同じように現役時代に岡崎とチームメートだった。ただ、就任直後の昨秋キャンプの時点で、指揮官はその変貌ぶりに心を奪われていたという。
「矢野さんから聞いた話なのですが、岡崎が金本監督の評価を上げたのは秋季キャンプだったそうです。矢野さん自身は侍ジャパンのコーチとして『プレミア12』に行っていたのでキャンプには参加しなかったのですが、後から連絡を受けて、金本さんから直接、『岡崎がいい』と話があったと」
そして、現在は春季キャンプで実際に岡崎を見ている矢野コーチも、野球への取り組み方を高く評価している。元々、04年のドラフトで松下電器から自由獲得枠で指名されている選手だけに、入団当時から期待値は高かったと野口氏は明かす。
「矢野さんは『ポテンシャルは元々あると思って見てるから』と言っていました。僕は岡崎が変わる前しか知らなかったから、疑っていたのですが、矢野さんは『あの時のあいつじゃないから、見ててみな』と。そう言われて、僕もキャンプでの練習を見ていたのですが、本当に変わっていました」