前田健太、下馬評は101億円右腕より上!? ナ西地区の先発3番手で2位の評価

オフにジャイアンツと大型契約のサマージャより上も…「1位にも5位にもなりうる」

 先発3番手部門のトップは、ダイヤモンドバックスのパトリック・コービン。今オフにグリンキー、ミラーを獲得するまでエース格と見られていた左腕は昨年、トミー・ジョン手術から復帰して16試合に先発し、6勝5敗という成績だった。1試合平均5イニング程度という昨季の実績は不安材料とされている。

 2位に前田が入った。寸評では「前田は日本でキャリアの全てを過ごしたので、FIP、WAR(いずれもセイバーメトリクスの指標)は適応できない。昨年、サイ・ヤング賞と同等の表彰を勝ち取ったが、彼がメジャーで通用するか、誰の予想もあてにならない。ナ・リーグ西地区の全ての3番手には大きなクエスチョンマークが付きまとう。私は前田を2位にランクインさせたが、1位にもなれば、5位にもなりうる」と指摘。メジャーではルーキーとなる右腕には、期待と不安が混在している状況のようだ。

 3位はロッキーズのタイラー・チャットウッドで、4位はホワイトソックスからFAで加入したジャイアンツのジェフ・サマージャとなっている。「シャーク(鮫)」の異名を持つエースは、最速160キロの速球を武器に弱小時代のカブスで奮闘した。

 アスレチックス、ホワイトソックスと渡り歩き、今オフに5年9000万ドルという大型契約をジャイアンツと結んだ。寸評では「奪三振率は昨季下がり、防御率は上がった。キャリアの全盛期というよりは終盤に差し掛かった投手に多く見られる兆候だ」と厳しく指摘。5位にはパドレスのアンドリュー・キャッシュナー投手が選出されている。

 身体検査で肘の不安が発覚し、8年総額2500万ドル(約28億円)という固定給に多額のインセンティブがついた前代未聞の契約を結んだ前田。だが、メジャーデビュー前で未知数な状況ながら、下馬評ではサマージャら実績のある投手を上回っているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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