20代に混ざってイチローがランクイン 「41歳で!」MLB5位タイの快足ぶり
マーリンズはメジャー30チーム中で2位の平均スピード
メジャー通算500盗塁の金字塔まで残り「5」としているイチロー。2001年にマリナーズ1年目は56盗塁を記録しており、全盛期にはショートへのゴロで内野安打を量産した。
そのスピードはメジャーリーガーの中でも伝説となっており、米高級紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は以前の特集で、マリナーズ時代の2003年シーズンのタイガース戦での逸話を紹介していた。ラモン・サンティアゴ内野手によると、初回にヒットを放ったイチローはすかさず二盗に成功し、軽快なスライディングから立ち上がると、無表情なまま「No corro casi」と話しかけてきたという。流暢なスペイン語で「ほぼ走ってないよ」という意味の言葉をかけ、サンティアゴが笑い終わる前には華麗に三盗に成功したというのだ。
イチローは不惑を過ぎたが、「メジャー最速男」のバーンズとの差はわずか0.13秒。バーンズは26歳、愛弟子のゴードンは27歳、ハミルトンは25歳、デシールズは23歳、アルトゥーべは25歳と、ランクインした選手はいずれも一回り以上年下だ。そんな若手たちと互角のスピードを誇るレジェンドは、日々のトレーニング法も同僚から「伝説的」と呼ばれるほど高いプロ意識を誇る。
イチローとゴードンをトップ5に送り込んだマーリンズは、メジャー30チーム中でアストロズに次ぐ2位の平均スピードを誇っているという。
衰え知らずの快足ぶりを誇るイチローは、今季もマーリンズ・パークの観衆を大いに沸かせてくれそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count