「平成の怪物」復活なるか 2年目迎える松坂大輔、今季は何が違う?
昨季から変化しているフォーム、3月上旬に実戦復帰へ
映像などでも昨季と違い、明らかな調子の良さがうかがい知ることが出来る。昨季は左肩の開きが早く、踏み出した左足は大きく一塁側へと開いていた。右肘が下がり、体の回転が横回転に。下半身が使えず、上体の力だけで投げているように見えた。それが今季はどうだろう。昨季よりも右肘の位置は高くなり、体の開きも修正されてきている。
そして、何よりも下半身が主導するフォームになっている。右肩の不安が解消されたことで、下半身を思い切り使えるようになっている。深く踏み込むことができ、昨季よりも重心の位置が下がっている。跳ね上がることがなく引きずるようになっていた蹴り足の右足が、しっかりと蹴り上がるようになった。
表情もとにかく明るい。状態の不安から来るストレスがなくなったことで、自然と元々の明るさを取り戻したよう。昨季のキャンプでは1人ポツンと練習メニューをこなす姿も見られたが、今キャンプでは、2年目ということもあって、チームメートと言葉を交わしている姿、笑顔が数多く見られている。そんなところからも、着実にステップアップしていることが感じ取れる。
松坂は2月29日のキャンプ打ち上げ後もB組とともに宮崎に残留することも伝えられている。3月2日の練習試合・斗山ベアーズ(韓国)戦で実戦復帰という青写真を描いているようだ。いよいよ迫ってきた実戦の舞台。松坂大輔は輝きを取り戻すことが出来るだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count