1年で悪役から主役へ A・ロッドが放つポジティブなオーラ

史上4人目の700本塁打まで13本、今季キャンプで見せるポジティブなオーラ

 昨年8月に打率1割台と不振に陥るなど終盤の失速について質問されたA・ロッドは疲労があったことを認めつつ、「40歳になってもユニホームを着ることができているのはとてもクール。昨年はいいシーズンを過ごせたし、今年も同じような結果を残したい」と前向きに返した。険しい表情で信頼回復に務めていた昨年のキャンプと違い、ポジティブなオーラが漂っている。

 過去3人しか到達していない通算700本塁打まであと13本に迫り、伝説のホームラン打者ベーブ・ルースの記録にも27本と接近。今季もチームで最も大きな注目を集めることは間違いない。まだ始まったばかりのスプリング・トレーニングでもチームの戦力や若手選手の成長について語るリーダーの姿がある。

 それにしても球団内での立場がわずかな時間でここまで一転するとは驚きだ。その理由を問われたジラルディ監督は言葉につまりながら、次のように分析した。

「幸運なことに我々は何度もチャンスを与えられる寛容な社会に生きている」

【了】

伊武弘多●文 text by kouta Ibu

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