前田健太がフリー打撃初登板 正捕手は年俸39億円右腕に例えて絶賛

「彼が揺さぶっているのが分かった。彼との仕事は楽しそう」

 女房役がメジャー1年目の前田の比較対象としていきなり持ち出したのは、09年のサイ・ヤング賞投手で、昨季19勝3敗、防御率1.66という圧巻の成績を残したザック・グリンキー。今オフにダイヤモンドバックスと6年総額2億650万ドル(約232億円)、年平均ではメジャー史上最高の3442万ドル(約39億円)というメガディールを結んだ右腕は昨季まで、ドジャースで左腕のクレイトン・カーショウとメジャー最強のダブルエースとして君臨していた。メジャー通算142勝93敗で通算防御率3.35の実績を残している。

 前田はこの日の38球で速球、チェンジアップ、スライダー、カーブを投げたという。記事では、中心選手のチェイス・アトリー、エイドリアン・ゴンザレス、ヤシエル・プイグら打者8人相手にヒット性の当たりは打たれなかったとレポートしている。

「彼が前後左右に揺さぶっているのがわかった。スローと思いきや、速球。内角、外角という具合にね。彼との仕事は楽しそうだ」

 グランダルは打者を華麗に翻弄する前田のピッチングに脱帽していたという。身体検査で見つかった肩や肘への懸念から、多額の出来高が盛り込まれた8年総額2500万ドル(約28億円)という異例の契約を結んだ前田だが、スプリングキャンプでその株価は一気に上昇している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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