G岡本、T高山、SB上林…2016年プロ野球、ブレーク期待の若手選手は?
森脇氏が挙げる、世代交代近い若手選手は?
それでも森脇氏は「2014年は勝つ喜び、活躍する喜びを知りましたが、そんな矢先に翌年はチーム、個人と今までにない悔しさを味わった。こんな時こそ人が変わる時です。さらに駿太にとっては競争相手が増えたことで、さらなる向上心が結果に結び付く飛躍の年になると確信している。また、西野(真弘)には中心選手としての活躍が望める。元々、昨年、今年で不動のレギュラーにと考えていた選手。勝つための守備力はまだ不足しているものの、抜群の打撃センス、脚力と失敗を確実に成功に結び付ける学習、修正能力を持っている。小さな大選手になり得る素質は十分」とし、若手2選手に期待を寄せている。
その他にも森脇氏は世代交代が迫っている選手として日本ハム・上原健太投手、ソフトバンク・上林誠知外野手、西武・高橋光成投手、阪神・高山俊外野手、広島・野間峻祥外野手、鈴木誠也外野手の名を挙げている。
「ダルビッシュ、田中とメジャーに進む中で新たな若手が出現することはプロ野球界にも必要なこと。大いに期待し注目しています」
ソフトバンク、日本ハムなどを見てみると若手の台頭、世代交代がスムーズに進むチームがAクラスの常連になりつつある。2016年のプロ野球は一体どのような選手が出てくるのか注目していきたい。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count
森脇浩司(もりわき・ひろし) プロフィール
1960年8月6日、兵庫・西脇市出身。55歳。社(やしろ)高から1978年ドラフト2位で近鉄入団。84年に広島、87年途中に南海に移籍し、96年限りで引退。通算843試合、打率2割2分3厘、14本塁打、75打点。1997年から2009年までダイエー、ソフトバンクでコーチや2軍監督を歴任し、06年には胃がんの手術を受けた王監督の代行を務めた。11年に巨人の2軍内野守備走塁コーチ。12年からオリックスでチーフ野手兼内野守備走塁コーチを務め、同年9月に岡田監督の休養に伴い代行監督として指揮を執り10月8日の最終戦終了後に監督就任会見を行った。監督通算成績は341試合202勝193敗11分け。勝率5割5分1厘。178センチ、78キロ。右投右打。