日ハム横尾、開幕1軍へ猛アピール続く ベテランから貪欲に“エキス”吸収
「1軍にしがみつくより、自分の出来ることをやっていこう」
試合中のベンチではベテラン・矢野謙次にアドバイスを求める姿があった。同じ右打者の代打職人から貪欲に“エキス”を吸収した。
「同じ右打者で1軍の経験が豊富な方。ボールの待ち方を教えてもらってました。(2打席目も初球の高め)真っすぐをファウルにしている。大事な場面では1球で仕留めないといけないです」
キャンプは2軍スタートだったが、2月21日の1軍昇格後は実戦で打率4割(15打数6安打)、4打点。本職の三塁にはレアード、挑戦中の二塁には田中賢介と実績豊富なメンバーがいるが、22歳は冷静に自身と向き合っている。
「これでホッとしたとかはないです。1軍にしがみつくより、自分の出来ることをやっていこうと思っています。結果は気にしないようにしています」
日大三では高校通算58本塁打の長打力で、2年春のセンバツで4番として準V。同年秋の明治神宮大会、3年夏の甲子園で日本一に輝いた。慶大でも4年秋のリーグ戦では東京六大学記録に並ぶ4試合連続本塁打。長打力が何より持ち味だ。
「周りを気にせず、冷静にやろうと思っています。自分のスタイルを変えずにやっていきたいです」
豪快なフルスイングで、開幕1軍の扉をこじ開ける。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count