“浮かれない”ロッテドラ1平沢大河 胸に刻む高校時代の教え

「新ビジョン」に最初に登場、注目される高卒内野手で28年ぶりの開幕スタメン

 誰もいないはずのスタンドが、どよめいたような気がした。3月1日に行われた千葉ロッテマリーンズの本拠地・QVCマリンフィールドの新ビジョンのマスコミ向け完成お披露目会。中堅のメーンスクリーンは、去年までの約3倍の面積で、野外球場では最大となる縦10.08メートル×横28.8メートルに広がり、右翼と左翼にもサブスクリーンを新設。今年の目玉となる新ビジョンのお披露目に備えて製作されたスタメン映像で、最初に紹介されたのはドラフト1位ルーキーの平沢大河内野手だった。

「1番 平沢大河、背番号13」

 マリン名物のウグイス嬢のコールに、場内にいた30人の報道陣から自然と拍手が沸き起こった。

「周囲からはいろいろと期待をしていただいて、それは嬉しいことですし、ありがたいことです。でも自分は一歩一歩だと思っています。まずは開幕一軍を目指して、そこから、次の目標を目指していけたらと思う」

 高卒内野手で開幕スタメンとなると、88年の立浪和義氏(中日)以来、実に28年ぶりの快挙となる。マスコミはおのずと平沢の開幕スタメンに期待をし、そのプレーに注目をしている。ただ本人は至って冷静。18歳の若者とは思えないほど、クールな回答に徹している。浮かれた様子はまったくなく、地に足がしっかりと着いた日々を送っている。

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