間もなく2016年プロ野球開幕 過去印象に残る開幕戦は?
過去にも数々のドラマ、印象に残った開幕戦“10の事象”
2016年プロ野球開幕まで3週間を切った。開幕戦は140試合以上あるうちの1試合という捉え方もあれば、シーズンを占う大事な1試合と位置づける監督、選手もいる。これまでのプロ野球では開幕ゲームに数々のドラマがあった。今シーズンはどのような開幕ゲームでスタートするのか。ここで、これまで印象に残った開幕戦“10の事象”をピックアップしてみたい。
○ミスター伝説のデビュー戦4打席4三振
1958年、巨人-国鉄開幕戦。立教大学から鳴り物入りで巨人に入団した長嶋茂雄氏が1958年にデビュー。注目が集まった4月5日の後楽園球場。先発は国鉄の左腕、カネヤンこと金田正一投手。4打席4三振とプロの洗礼を浴びた。自分の力のなさを痛感し、この悔しさを胸にここからミスターは球界を代表するプレーヤーとなる。原点といえる試合となった。
○開幕投手の最長記録 阪急のサブマリン・山田久志の12年
1975年~1986年、5年連続開幕戦勝利という日本記録を保持しているのは阪急の山田久志投手。その金字塔は破られる気配はない。また、最年長の開幕投手は広島の左腕、大野豊投手で1998年の開幕戦登板。42歳7か月だった。最年少の開幕投手は大田垣喜夫(広島)が1952年の開幕を務めた18歳5か月となっている。
○敬遠のはずがサヨナラ暴投で敗戦
1981年、阪神-大洋開幕戦。2-0。阪神先発の小林繁は完封勝利目前だった。しかし最終回、大洋打線にヒットを集められ、同点に追いつかれてしまう。2-2の2死一、三塁。小林は高木嘉一を歩かせようとしたが、3球目が大きくそれた。天候は雨。手元が狂い、まさかのサヨナラ負けとなってしまった。