間もなく2016年プロ野球開幕 過去印象に残る開幕戦は?
逆転サヨナラ満塁弾、助っ人衝撃デビュー
○開幕戦初のノーヒットノーラン負けを免れ、逆転サヨナラ満塁弾で勝利
1994年、西武-近鉄開幕戦。近鉄の野茂英雄投手は8回まで完璧に抑え、西武打線をノーヒットに封じていた。近鉄は9回に3点を奪い、あとはその裏を抑えるだけ。開幕戦でノーヒットノーランを達成すれば史上初。しかし9回に安打を浴びて快挙が消えると、1死満塁とピンチを迎え、近鉄ベンチはクローザーの赤堀を起用。しかしこれが裏目に出て、伊東勤に逆転サヨナラ満塁本塁打を打たれた。
○大物助っ人ミッチェルが満塁弾デビュー
1995年、西武-ダイエー開幕戦。ダイエーにはこの年、メジャー200発超え、89年はジャイアンツで47本塁打、125打点のナ・リーグ二冠王とリーグMVPに輝いたケビン・ミッチェル外野手が入団。西武球場での開幕戦に4番で入った。初回、無死満塁。西武・先発の郭泰源投手のスライダーをひと振り。左翼芝生席へ運んだ。開幕戦の満塁本塁打は史上初だった。しかし、大物助っ人は8月に解雇。1年も持たずに帰国するという球史の残るお騒がせ助っ人だった。
○野村再生工場 小早川が3打席連発
1997年、巨人-ヤクルト開幕戦。広島を自由契約となりヤクルトに加入した小早川毅彦が初打席で、先発した巨人のエース・斎藤雅樹投手の初球をセンターバックスクリーン右へ。2打席目はカーブをライト中段へ。3打席目はシンカーをうまく打ち、ライトスタンドへ。3年連続開幕勝利をしていた斎藤に黒星をつけた。広島から戦力外を受けた男が野村克也監督の手によって蘇った。