間もなく2016年プロ野球開幕 過去印象に残る開幕戦は?
歴史的1勝、お騒がせ助っ投炎上、初球本塁打…
○落合竜 開幕投手に前年登板なしの川崎を指名
2004年、中日-広島開幕戦。2000年オフにヤクルトから中日にFA移籍した川崎憲次郎投手。3年間、右肩を痛め、1軍登板はなかったが、当時の落合監督は川崎を開幕投手に指名した。川崎はキャンプから開幕に向けて調整し、マウンドに備えた。ケガから懸命に復活しようとする姿は周囲も心を奪われた。2回途中5失点で降板したが、川崎に負けをつけたくないとナインが奮起し、逆転勝利。この年、中日はリーグ優勝を遂げた。
○球団創設1年目 楽天が岩隈の好投で歴史的1勝
2005年、楽天-ロッテ開幕戦。50年ぶりの球団新規参入となった楽天がロッテとのオープニングゲームで勝利した。合併球団・オリックスバファローズの入団を拒否し、楽天へ入団したエース岩隈久志が1失点完投。ロッテに3-1で勝利した。球団誕生から5か月で白星。しかし、翌日の第2戦は0-26と大敗した。
○お騒がせ助っ投 Gミセリの大炎上
2005年、巨人-広島開幕戦。1点リードの9回表にメジャー経験も豊富なダン・ミセリ投手が初のマウンドへ。堀内恒夫監督率いる巨人の開幕戦勝利は目前だったが、同点本塁打を打たれ、その後も内野安打や盗塁、本塁打を許して3失点で試合をぶち壊した。そこからダメ外国人のレッテルを張られ、活躍することなく、シーズン序盤で契約解除へ。浅草寺で観光して帰国したことの方が印象に残っているファンも多い。
○高橋由伸 先頭打者初球本塁打
2007年、横浜-巨人開幕戦。1番打者がなかなか決まらなかった巨人は高橋由伸がトップバッターに抜擢された。横浜のエース・三浦大輔が投げたシーズンの初球を振り抜き、ライトスタンドへ。セ・リーグでは初めての開幕戦の初球本塁打の快挙となった。このシーズンで由伸は先頭打者アーチ9本。リードオフマンとして勢いをつけ、チームを5年ぶりの優勝に導いた。
ほかにも歴史的大差やケガからの復活劇など数々のドラマがあった。今年は各球団ともどんな試合で幕が開けるのか、注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count