岩手出身の日ハム大谷、被災地への思い明かす 「出来ることは変わらない」
「僕自身は新しい環境で早く感じています。ただ、現地にいる人はそうじゃないと思う」
――花巻東野球部は約1か月、練習が出来なかった。
「地震で使えなくなったわけではないですが、震災の時はみんな(沿岸に住んでいた野球部員は)沿岸に行ったりした。そういうことで練習はしていなかった。電話が通じないので、とりあえず家族へ電話したりしていました」
――この5年間は自身にとって早く感じるか。
「僕自身は岩手から離れて暮らしている。新しい環境で生活をしていますし、早くは感じています。ただ、現地にいる人は、そうじゃないと思う」
――野球をすることで被災者を勇気づけたいと。
「勇気づけたいとかはないですけど、結果的に、そう思ってもらえたら、うれしいです。それは強要するものでもない。試合で頑張っている姿でもいいし、(被災者から)『元気になりました』と言ってもらえるのは、うれしいです。(元気や勇気は)自分が与えられると思ってないです。自分が頑張っていれば、必ずどこかで思ってくれる人がいるかなと思います」
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count