巨人4度目完封で5連敗、日ハム中田1号、ホークス無傷の5連勝…12日のOP戦
西武打線が爆発、楽天則本は快投、広島サヨナラ勝ち
プロ野球のオープン戦は12日、各地で6試合が行われた。
◇西武 12-1 オリックス(西武プリンスドーム)
西武打線が11安打12得点と爆発した。初回、オリックスの先発ディクソンから栗山、浅村、坂田のタイムリーで4点を奪取。2回にも中村のタイムリーで1点を追加すると、メヒアの3ランが飛び出してこの回も4点を奪った。ディクソンは3回7安打8失点(自責6)の大乱調だった。西武は5回も2番手小松から2得点。6回には佐藤達から2点をもぎ取った。オリックスは5回に糸井の一ゴロで1点を返しただけと、打線もいいところがなかった。
◇ロッテ 5-0 巨人(QVCマリン)
ロッテは先発・大嶺祐が5回3安打無失点と好投。打線は6回に巨人先発・菅野をつかまえると、角中の犠飛で先制した。この回、2番手・公文から鈴木のタイムリー内野安打でさらに2点を追加。8回にも2点を加え、5-0で快勝した。巨人はオープン戦4度目の完封負けで、1引き分けを挟み5連敗。打線は最近5試合で3得点。44イニング連続タイムリーなしと貧打に苦しんでいる。
◇楽天 1-0 中日(静岡)
開幕投手を務める両チームのエースが好投した。楽天の先発・則本は6回1安打無失点3奪三振。一方の中日・大野は初回に3連打で1点を失ったものの、その後は楽天打線を抑えこみ、5回2/3を5安打1失点とゲームを作った。しかし、中日は散発3安打の完封負け。楽天は守護神・松井裕が9回先頭の遠藤の出塁を許しながら、後続を断ってしっかりとリードを守った。
◇阪神 0-1 日本ハム(甲子園)
日本ハムの主砲・中田に待望の“今季1号”をマーク。2回先頭でメッセンジャーのカーブをレフトへ運び、オープン戦9打席目で初本塁打となった。先発メンドーサは6回2/3を4安打無失点と快投。救援陣も無失点リレーを見せ、勝利した。阪神も開幕投手のメッセンジャーは5回1安打1失点と中田の一発以外はほぼ完璧な内容。マテオ、歳内らブルペンの中心となる救援陣も好投した。
◇広島 3-2 DeNA(マツダスタジアム)
広島が今季オープン戦初のサヨナラ勝利を飾った。開幕投手ジョンソンは5回3安打無失点と快投。打線は4回にルナの犠飛で先制した。DeNAは7回に3番手ヘーゲンズを攻めて同点に追いつき、高城の犠飛で勝ち越すも、広島は9回にエルドレッドが須田から犠飛を放ち同点。最後は2死満塁で野間が中前にしぶとくサヨナラ打を運んだ。
◇ソフトバンク 4-3 ヤクルト(ヤフオクドーム)
昨季の日本シリーズの再現となった一戦は、ソフトバンクが底力を見せつけた。ヤクルトが先発バンデンハークから初回に森岡のタイムリーで1点を先制し、5回には2番手岡本から雄平の2点打で追加点。しかし、ソフトバンクは6回に1点を奪うと、8回には明石の適時打、カニザレスの右犠飛で同点に追いつき、高谷が右前適時打。一気に勝ち越した。これでオープン戦8戦負けなしの5連勝。昨季シーズン9連勝のバンデンハークは、またも黒星がつかなかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count