2年目飛躍へ西武・高橋光が秘める思い 「大エースの意志を受け継ぎたい」
自己分析は? 「メンタルもまだまだ子ども」
ローテーションに入るという目標を達成するためにクリアしなくてはいけないことも、自己分析できている。
「精度がよくないので、決めなきゃいけないところで決められない。思い通りに球がいかない。詰めが甘いところが課題です。自信を持ってマウンドにいけるくらいの球を投げて、自信満々で試合に出られるようにならないといけないと思っています。あと、切り替えができなかったりとか、メンタルも自分はまだまだ子どもの部分がたくさんあるなと。そこも直さないといけないですね」
いいイメージは鮮明に残っている。昨年8月23日、プロに入って初めての完投で完封勝利。「荒れながらもある程度はコントロールできていた」と振り返るが、今シーズンはその試合以上の投球を実現させたいと思っている。
「シーズンが終わった時に、『あー、疲れたな』と思うくらいフル回転して、投げ切ったと思いたい。みんなに『本当にお疲れさん』と言ってもらえるような活躍とか貢献がしたいと思います」
昨年、西口文也氏の引退セレモニーで、マウンドに置かれたグラブを拾いに行ったのは高橋光成投手だった。「チームを支えてきた大エースの意志を受け継ぎたい」という思いがあったという。2年目のマウンドでは、その思いをどこまで体現してくれるだろうか。迷い、苦しみ、踏ん張りながら成長する姿を、温かく見届けたい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」岡田真理●文